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がん疼痛に対する硫酸モルヒネ徐放錠内服後に意識障害と呼吸抑制が遷延し長期のナロキソン投与を要した血液透析患者の1 例
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JPY
Abstract
目的:腎不全および透析患者に対するモルヒネ投与ではmorphine-6-glucuronide(M-6-G)が蓄積し,重篤な副作用を生じる危険がある。腎不全および透析患者に対するモルヒネ使用の危険性について,医療従事者へのさらなる注意喚起が必要と考えられたため報告する。症例: 82歳,女性。血液透析導入後に進行乳癌と診断。外来でがん疼痛に対し硫酸モルヒネ徐放錠が処方された2日後(計30 mg内服)に意識障害で入院。翌日血液透析を施行したが,意識障害と呼吸抑制が進行した。入院3日目ナロキソン静注後に一時改善したが,3時間後症状が再燃しナロキソン持続静注を開始。11日間で投与を中止したが副作用の再燃はなかった。以降は血液透析下にオキシコドン製剤を使用したが,重大な副作用はなかった。結論: M-6-Gは透析で除去されるが副作用は遷延するため,透析患者や腎不全患者ではフェンタニルやオキシコドンを選択するのが望ましい。
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/content/article/0385-0684/39080/1295