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JPY
Abstract
化学療法を受けるがん患者には,治療に関連した様々な有害事象が発症する。有害事象のなかには現時点では有効な支持療法が確立していないものもあり,味覚障害もその一つである。今回,化学療法を受ける患者の味覚の変化と血清亜鉛値の変化を横断的に調査し,両者の関連について検討したので報告する。化学療法を受けるがん患者に対して,治療当日の抗がん剤投与前と,抗がん剤投与後は4 日目と7 日目に,味覚閾値と血清亜鉛値を測定した。味覚閾値検査結果では,塩味閾値で抗がん剤投与後4 日目と7 日目,1 日目の抗がん剤投与前と抗がん剤投与後7 日目に有意差(p<0.001,p=0.007)をそれぞれ認めた。血清亜鉛値測定結果は,抗がん剤投与後4 日目と7 日目,1 日目の抗がん剤投与前と抗がん剤投与後7 日目に有意差(それぞれp<0.001,p<0.05)を認めた。「4 日目の塩味閾値」と「血清亜鉛値」との間に,r=−0.418(p<0.05)と,負の相関がみられた。本調査結果から,血清亜鉛値が低いと塩味は鈍麻する傾向があり,血清亜鉛値が高いと塩味は敏感になる傾向が示唆された。
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