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JPY
Abstract
近年,分子標的治療薬の治療効果は目覚ましく,多くのがん種で臨床導入されている。しかし一方,副作用面でもこれまでにない症状を経験している。特に皮膚障害では主に手足症候群(hand-foot-syndrome)と座瘡様皮疹(rash),皮膚乾燥症,爪囲炎などが極めて高率に出現する。皮膚障害は重篤な場合だけでなく,比較的軽微な場合でもその心理的負担のために治療からドロップアウトしてしまうことも多い。その対策として,外用剤(ステロイド軟膏と保湿剤)と内服薬[NSAID,ミノサイクリン(MINO)やプレドニゾロン(PSL),抗アレルギー薬]で早期段階から比較的強めのもので積極的に行うことがポイントとなる。またスキンケアは保湿,保清(清潔),保護(刺激回避)が基本であり,これを励行するには多職種チーム医療が必須である。今後,皮膚障害の発現と治療効果のバランスを重視し,いわゆるリスク&ベネフィットバランスを十分に考慮したがん化学療法が望まれる。
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