肝細胞癌と乳癌の同時性重複癌に対して術後補助療法に肝動注化学療法とTrastuzumab療法を併用した1 例

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症例は62 歳,女性。C 型慢性肝炎,高血圧で加療中にCT 検査で肝外側区域と右乳房に腫瘤を指摘され,肝細胞癌および乳癌と診断された。肝細胞癌は肝外側区域と肝内側区域に二つの病変を認め,肝外側区域切除術,マイクロ波凝固療法を施行し,後日,乳癌に対して単純乳房切除術,センチネルリンパ節生検を施行した。肝臓の病理診断は中分化型肝細胞癌であり,乳腺の病理診断は乳頭腺管癌,ER(−),PgR(−),HER2(3+)であった。術後補助療法は肝細胞癌に対して肝動注化学療法(FP療法)を,また乳癌に対してtrastuzumab療法を併行して行った。現在,術後20 か月が経過したが,肝細胞癌,乳癌のいずれも再発を認めていない。肝細胞癌と乳癌の同時性重複例はまれであり,術後補助療法として肝動注化学療法とtrastuzumab療法を併用したという報告は本症例が初めてであり,HER2陽性乳癌において重複癌の治療が優先される場合,重複癌の治療に併行したtrastuzumab療法も選択肢の一つにすべきと考えられた。

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