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実測AUC 値モニタリングによって安全かつ有効にCarboplatin併用化学療法を実施し得た維持透析中の原発不明がんの1 例
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JPY
Abstract
維持血液透析(HD)中の原発不明がん患者に対してcarboplatin(CBDCA)+paclitaxel(PTX)療法(21 日間隔)を行う際,CBDCA投与後の実測AUC値をモニタリングし,安全かつ有効に化学療法を実施し得た症例を報告する。CBDCAの投与量は,Calvert式(目標AUC値5.0 mg・min/mL,GFR 0)に基づき125 mgとし,day 1 に1時間かけて点滴静注した。HD はCBDCA投与終了1 時間後から5 時間行った。血中遊離白金濃度は,CBDCA投与開始時および終了時,HD 開始時および終了時,HD 終了11 時間後および35 時間後の計6 ポイント測定した。CBDCA の実測AUC 値は,1 コース目が3.03 mg・min/mL,2 コース目が3.44 mg・min/mL,3 コース目が3.50 mg・min/mL であった。1 コース目に比べて2 コース目は上昇したが,1〜3 コースのいずれも目標AUC 値を下回った。腫瘍縮小効果は2 コース目終了時にpartial response(PR)を認めた。副作用として1 コース目から好中球減少Grade 3,2 コース目から末梢神経障害Grade 3 を認めたが,十分な臨床効果が得られていたことから,CBDCAの増量やHD 開始時期の変更など投与スケジュールの変更は2 コース目以降行わなかった。CBDCAをHD 患者に投与する場合,本症例のように実測AUC値が目標AUC値を下回ったり,CBDCAの投与方法やHD条件によっては,逆に上回ることも考えられる。したがって,安全かつ有効にCBDCAを投与するには,投与初期に実測AUC値をモニタリングすることが有用であると考えられる。
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/content/article/0385-0684/39110/1749