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JPY
Abstract
当院にて経験した大腸癌関連穿孔の手術症例を検討した。症例は13 例であり,年齢は52~77 歳,男女比は10:3。癌占拠部位はS 状結腸と直腸が合わせて10 例を占めた。穿孔部は,不明1 例,癌部5 例,非癌部(口側)が7 例で,その内訳は閉塞性腸炎部の穿孔4 例,憩室部の穿孔2 例,不明が1 例であった。癌部穿孔例は,他臓器浸潤(si)が4 例,腹膜播種(se)が1 例といずれも局所進行癌であった。閉塞性腸炎部穿孔例中の1 例は,原発巣が左側結腸で穿孔部が盲腸であった。憩室の穿孔例は,2 例とも穿孔部と原発巣は近接していた。術式は非切除1 例を除き,穿孔部および原発巣(癌部)の切除を施行した。病期はstage II 5 例,stage IIIa 3 例,stage IIIb 1 例,stage IV が4 例であった。手術直接死亡が2 例(15.4%)で,これらを除く11 例中9 例(81.8%)に治癒切除が行われた。癌死が2 例,再穿孔死,他病死が各1 例であった。6 例が2 年以上生存した。再発生存中3 例,無再発生存中が2 例である。大腸癌穿孔に対して,癌部を含めた穿孔部切除を基本術式としている。長期生存には,敗血症の積極的な管理と癌の可及的な制御が必要である。
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/content/article/0385-0684/39120/1908