右三区域切除と集学的治療を施行したびまん性肝細胞癌(Vp4)の1 例

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症例は59 歳,女性。右上腕骨骨折にて当院に入院となった。肝機能障害の精査の結果,肝細胞癌の診断となった。肝右葉から内側区域にかけてびまん性に広がる腫瘍を認め,門脈腫瘍栓が門脈右枝に充満,本幹内にまで伸び,cavernous transformation を伴っていた(Vp4)。手術を含めた集学的治療を計画した。手術は,肝右三区域切除術と門脈腫瘍栓摘除術を施行した。経過は良好で肝不全の徴候はなく,術後15 日目に残肝S1・S2 の腫瘍に対して肝動脈化学塞栓療法(TACE)を施行した。術後2 か月後よりIFN─α 併用5─FU 肝動注化学療法(FAIT)を3 コース施行した。術後3 か月後に腫瘍マーカーは陰性化し,5 か月目のCT にてviable な腫瘍は認めなかったが,8 か月目に急速な再発と全身状態の悪化を認め,術後9 か月目に再発死した。門脈腫瘍栓合併肝細胞癌は予後不良だが,腫瘍栓を含む積極的な外科的切除手術を優先させ集学的治療を行うことで,患者の予後を改善し得ると考えられた。

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