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Abstract
乳癌の皮膚転移は,出血や疼痛などにより患者のQOL を著しく低下させるが,有効な対処療法が確立されていないのが現状である。今回われわれは,一時的な疼痛増悪時にリドカイン含有ゼリー(キシロカインゼリー: XJ)を塗布し,有効な結果を得た。乳癌の診断で,乳房切除術施行後に皮膚転移を来した女性5 例を対象とした。皮膚転移部の疼痛にNSAIDs やオピオイドが併用されていたが,疼痛増悪時のコントロールに苦慮していた。しかし,疼痛増悪時または包交時に,XJ 約5 gを転移巣に塗布することで迅速な疼痛の軽減が得られ,鎮痛薬の減量や副作用の軽減が可能であった。XJ 塗布後のリドカイン血中濃度は安全域内で,その他重篤な有害事象も認めなかった。乳癌皮膚転移に対し,XJ による疼痛コントロール法は,簡便かつ安全に行え,さらに鎮痛薬の減量や副作用によるQOL の低下も軽減することができる有効な方法と考えられた。
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