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乳癌術後肝転移に対して肝動注療法を行い長期生存中の1 例
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JPY
Abstract
乳癌術後肝転移に対して集学的治療の一環として肝動注療法を行い,長期生存中の1 例を報告する。症例は50 歳,女性。1998 年9 月,乳房腫瘤を主訴に当院初診。左乳癌(T2N0M0,Stage IIA)と診断され,11 月,BT+AX(児玉法)施行。術後tamoxifen(TAM)20 mg 内服。2002 年2 月のCT にて単発性肝転移(S5,4 cm)出現。4 月,肝動注ポートを留置し,docetaxel(DOC)20 mg ia weekly(17 コース)にてPR。2004 年3 月,CT にて肺転移が出現。DOC 40 mg div weekly(18コース)に変更し,2005 年3 月まで治療するも,その後中止。2006 年5 月当院再診。CT にて肝・肺転移の増悪を認めたため,anastrozole 1 mg 内服開始。EC 療法6 コースにてPR。DOC 120 mg div 3 weekly(4 コース)施行。2007 年1 月,抗癌剤拒否。7 月のCT では肝・肺転移はNC であったが,以後通院中断。2011 年1 月,他院にて多発肝転移と肝機能障害を診断され,2 月当院再診。CT にて多発肝・肺転移の増悪,リンパ節転移を認め,exemestane 25 mg 内服開始。2 月より,nab─paclitaxel(PTX)400 mg div 3 weekly 開始。2012 年3 月現在,nab─PTX 続行中(15 コース)で,PR にて生存中である。
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/content/article/0385-0684/39120/2066