S 状結腸癌(cStage IV) に対し術前化学療法(mFOLFOX6+Bev)が奏効し根治術を施行し得た1 例

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切除不能と診断された進行大腸癌や他臓器浸潤大腸癌に対し化学療法を行い,down staging や腫瘍縮小効果を得た後に,拡大手術を回避したり根治手術し得た報告例が増加している。今回われわれは,S 状結腸癌(cStage IV)に対し術前化学療法を施行し,経過良好な症例を経験したので報告する。症例は57 歳,男性。内視鏡通過不能なS 状結腸癌が膀胱部腹膜に広範囲に浸潤癒着し周囲にeffusion を伴っており,腹膜播種性転移が疑われた。さらに,所属リンパ節と大動脈周囲リンパ節が多数腫大していた。Stage IVのS 状結腸癌と診断し術前化学療法[mFOLFOX6+bevacizumab(Bev)]を施行したところ,内視鏡が通過する程度まで腫瘍が縮小し,腫瘍周囲のeffusion は消退,腫大リンパ節は縮小した。手術所見では腹膜播種は認められず腫瘍の膀胱部腹膜癒着は小範囲であり,腹膜合併切除は小範囲に抑えられた。結果的には,病理組織学的診断でStageII,薬物治療での組織学的効果判定はGrade 1b であった。現在,局所進行大腸癌に対する術前化学療法についての臨床試験が行われているが,明確なエビデンスがなく治療指針として確立されていない。今後,術前化学療法の有用性を示す臨床試験による検証の結果が待たれる。

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