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肝動脈塞栓療法が著効した直腸カルチノイドの異時性多発肝転移の1 例
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JPY
Abstract
症例は60 歳台,男性。径15 mm 大のSM 浸潤直腸カルチノイドに対し,根治切除術を施行した。術後1 年目の腹部造影CT にて,リング状に造影される5 ~ 35 mm 大の腫瘤が肝両葉に多発・散在しているのを認め,肝生検にて直腸カルチノイドの異時性多発肝転移と診断された。肝転移巣の広がりから手術は困難と判断し,初期治療として肝動脈塞栓療法(TAE)を選択し,2 か月間の間隔をあけて2 回施行した。4 か月後のCT・MRI にて肝転移巣は縮小率80%と著明に縮小しており,TAE が著効したことがわかった。直腸カルチノイドの肝転移は,手術による切除が困難な場合,抗癌剤の効果はあまり期待できず,治療に難渋することが多い。TAE は治療効果が高く低侵襲で繰り返し施行可能であり,予後延長に寄与すると考えられるため,初期治療として考慮すべき選択肢である。
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/content/article/0385-0684/39120/2289