ヤナセ薬局では在宅医療に積極的に介入している。今回,訪問薬剤管理指導を行った患者のうち高齢者専用賃貸住宅(高専賃)に入居している患者に対する活動について検討した。2009年6 月〜2012年2 月に入居し,訪問薬剤管理指導を行った117 名を対象とし,施設における活動内容とその効果について検討した。対象患者のうち74 名(63%)は終末期がん患者であり,筋萎縮性側索硬化症7 名(6%),筋ジストロフィー2 名(2%)と難治性疾患も多く含まれていた。施設における活動内容は,「医師の回診への同行」,「処方設計支援」,「カンファレンスへの参加」,「訪問看護師に対する医薬品情報の提供」などであった。処方設計支援における効果としては,「喀痰が多量な終末期がん患者に対する輸液量の減量の提案」,「腎不全患者に対するオピオイドの選択方法」,「消化管閉塞患者の症状緩和に対する薬剤の選択方法」などであり,いずれの場合においても症状の緩和につながった。
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