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多発性肝細胞癌に対するミリプラチンの全肝投与療法の検討
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JPY
Abstract
多発性肝細胞癌に対してミリプラチンの全肝投与を行い,その早期治療効果ならびに有害事象について検討した。肝細胞癌に対してミリプラチンを投与した174例を対象とし,全肝投与例(29 例)とその他(145例)に分けて比較検討した。直接治療効果度(treatment effect: TE)は,全肝投与例でTE4: 0%,TE3: 38%,TE2: 31%,TE1: 31%で,全肝投与以外の症例ではTE4: 24%,TE3: 40%,TE2: 32%,TE1: 4%であり,2 群間に有意差を認めた。Grade 3 以上の有害事象は全肝投与例では4 件(13.7%)で,発熱,ALT上昇,血小板低下であった。全肝投与以外の症例では33 件(22.7%)で,腹水,肝機能障害,血球減少がみられた。複数回全肝投与を行った6 例のChild-Pugh score の経時的推移に統計学的変動はみられなかった。ミリプラチンの全肝投与は,全肝多発肝細胞癌に対し比較的安全に用いることができるものの,早期治療効果は満足できるものではなかった。症例によっては,複数回の全肝投与,投与間隔の短縮などの工夫を加えることも治療手段の一つと考えられた。
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/content/article/0385-0684/39130/2513