胃空腸吻合術後のS-1+CDDP 療法により切除可能となった幽門狭窄合併進行胃癌の1 例

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症例は46 歳,女性。嘔吐を主訴に当院を受診し,幽門前庭部に全周性の3 型腫瘍による狭窄を伴う胃癌の診断にて当院に入院した。開腹したが,胃癌は膵頭部に浸潤し胆嚢,肝十二指腸間膜を巻き込み一塊となっており,切除不能と判断し胃空腸吻合術を施行した。S-1(100 mg/body,day 1〜21)+CDDP(85 mg/body,day 8)を4 コース施行後,画像検査にて著明な腫瘍縮小効果を認め,バイパス手術から約6 か月後に幽門側胃切除術D2,胆囊摘出術を施行した。病理所見はL,Circ,3 型,4×4 cm,por1>tub2,SE,pN1(No. 8a に1 個),ly3,v2,PM0,DM0,R0,ypT4aN1M0,pStage ⅢA で,組織学的治療効果はGrade 1a であった。術後補助化学療法として,S-1 100 mg/body(day 1〜28)の内服を外来にて施行していたが膵頭部背側のリンパ節に再発を来し,CPT-11+CDDP,DOC投与を行うも原病死された。胃空腸吻合術から約17か月であった。従来,幽門狭窄を伴う切除不能進行胃癌は予後不良であったが,胃空腸吻合術後に経口の抗癌剤であるS-1を含む化学療法を施行することで,本例のように切除可能となる症例もあり,予後の延長も期待され得ることから有用な治療法と考えられた。

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