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シタフロキサシンが著効したビスフォスフォネート関連顎骨壊死(ステージ0)の1 例
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JPY
Abstract
近年,ビスフォスフォネート(BP)関連顎骨壊死(bisphosphonate related osteonecrosis of the jaw: BRONJ)についての報告が多数みられる。しかし,その診断基準および確定的な治療指針がなく,多くの臨床医が困惑しているのが現状である。今回,われわれは抜歯後に発症したBRONJステージ0 の症例に,抗菌薬シタフロキサシン(STFX)が著効した症例を経験したので報告する。患者は73 歳,女性。骨粗鬆症のためにアレンドロネート35 mg/週を24 か月投与されていた。左下顎大臼歯を抜歯,術後数種類の抗菌薬を投与するも治癒が認められなかった。抜歯から1 か月後,依然として抜歯創部の治癒不全を認め,骨露出は認めないがBRONJ ステージ0 と診断,STFX 200 mg/day を2 週間,その後100 mg/day を1 週間投与した。投与から3 週間後,抜歯創部の完全治癒が得られた。また,本症例の膿汁から分離培養同定した細菌に対するMICを測定したところ,STFX は他の抗菌薬に比較して優れた抗菌活性を認めた。これらよりSTFXはBRONJに対して有効であると考えられた。
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/content/article/0385-0684/39130/2573