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遺伝カウンセリング―四国がんセンターの遺伝性腫瘍への取り組みと今後の展望―
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JPY
Abstract
がん領域における分子遺伝学の発展とともに,遺伝性腫瘍への臨床応用も進んでいくことが予想される。しかし,遺伝カウンセリングを含む本領域の診療が日本で普及しているとはいい難いのが現状である。四国がんセンターでは,2000 年11 月に家族性腫瘍相談室が開設された。遺伝性腫瘍の診療に複数の診療科がかかわっていること,家族性腫瘍相談室のメンバーが多職種から構成されること,2009年から遺伝カウンセラーが加わり役割を担っていることが特色としてあげられる。遺伝性腫瘍の診療はがんの一般診療と独立して行われるものではなく,がん患者にかかわるすべての医療専門職と連携を取りながら進められることが求められている。当院では,乳腺外科,消化器外科・消化器内科,婦人科の医師をはじめとした各部署と協力しながら高リスク患者を拾い上げ,患者およびその血縁者の継続的なフォローアップとリスク低減治療をめざしている。ここでは当院の診療体制を例に,遺伝性腫瘍診療の全体的な流れと各要素を紹介する。日本における遺伝性腫瘍の遺伝カウンセリングのあり方や今後の発展について考察する一助となれば幸いである。
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/content/article/0385-0684/40020/139