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JPY
Abstract
a-fetoprotein(AFP)産生胃癌はAFP 高値を示す予後不良の胃癌の一群であり,切除不能や早期の肝転移の出現により治療に難渋する場合も多い。今回われわれは,当科で経験したAFP産生胃癌について検討したので報告する。2008 年7月〜2010 年7 月の2年間に当科へ紹介された12 例中,治療開始前のAFP値の中央値は16,038(96.1〜167,360)ng/mL であり,12例全例に肝転移が認められた。うち4 例はECOG performance status(PS)3 の症例であり,化学療法導入不可能であった。8 例に化学療法を施行し,シスプラチン+パクリタキセル療法(CDDP+PTX 療法)を行った2 例にpartial response(PR)を認めたが,生存期間中央値(MST)は5.6 か月であり,一般の胃癌のMSTと比較して明らかに不良であった。最大治療効果(RECIST)と生存期間について検討を行ったところ,PR・SD群とPD群の2 群間に有意差を認め,病勢コントロールのついた症例の生存期間が長い傾向が認められた。治療効果と血液データの変化について検討したところ,治療開始後3 週間目の血清LDH 値変化率においてPR・SD群とPD群の2 群間に差のある傾向(p=0.11)が認められたため,血清LDH 値の変化は早期に治療効果を推定することに役立つ可能性がある。
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/content/article/0385-0684/40020/191