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広範な肝転移を有するトラスツズマブ耐性のHER2 陽性乳癌に対してトラスツズマブとカペシタビンの併用療法が著効した1 例
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JPY
Abstract
今回われわれは,広範な肝転移に伴う肝機能障害を有するトラスツズマブ耐性HER2陽性乳癌に対して,トラスツズマブとカペシタビンの併用療法が著効した1 例を経験したので報告する。症例は59 歳の閉経後の女性で,初診時に多発肝転移を有していた。初回治療としてアンスラサイクリンベースの化学療法が施行され,病勢進行後,トラスツズマブとパクリタキセルの併用療法が行われた。本治療は当初効果を認めたが,その後多発肝転移は急速に進行した。高ビリルビン血症など肝機能障害も出現したため緩和治療も考慮されたが,次治療としてトラスツズマブの継続ならびにカペシタビンの併用が行われた。本併用療法は著効し,重篤な有害事象もなく良好なQOLが長期間維持された。以上より,トラスツズマブを含む化学療法で病勢進行後した後もトラスツズマブの継続は有用で,また,トラスツズマブとカペシタビンの併用療法は重篤な有害事象のリスクも低く相乗効果を有しており,広範な肝転移に伴う肝機能障害を有するHER2陽性乳癌に対しても行うに値する治療法と考えられた。
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/content/article/0385-0684/40020/225