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Gemcitabine,S-1併用療法が奏効した切除不能胆管癌の1 例
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JPY
Abstract
症例は63 歳,男性。2007年10 月閉塞性黄疸,急性腎不全のため入院。下部胆管癌と診断し,胆管ステント留置,血液透析にて黄疸,腎不全は改善した。開腹所見にて肝両葉漿膜面に散在する転移を認め,肝門部空腸吻合術のみ施行。その後gemcitabine(GEM),S-1併用による全身化学療法を開始。GEM 1,000 mg/m2(day 1),S-1 60 mg/m2day(day 1〜7),2 週1 コースの投与を繰り返した。その後のCT では原発巣,肝転移巣ともに描出されないまま経過した。化学療法開始1 年4 か月経過後,PET-CT にて肝門部に集積を認め,原発巣の残存と考え,同部に40 Gyの放射線療法を施行。化学療法は変更なく継続したが,その後もCT では病変は描出されないままであった。化学療法開始2 年5 か月経過後,原発巣の増大による十二指腸狭窄を生じ,肝左葉内に転移巣の出現あり。その後癌性腹膜炎,肝転移巣の増大による肝不全症状の出現を認め,全経過2年8か月で死亡した。本症例の経験より,切除不能胆管癌に対するGEM,S-1 併用療法は,有用な選択肢となり得ると考えた。
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/content/article/0385-0684/40020/259