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カルボプラチンを含めた化学放射線療法にて長期寛解を得た臀部巨大扁平上皮癌の1 例
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JPY
Abstract
症例は72 歳,男性。初診18 か月前から仙骨部の発赤とびらんが出現。その後病変はしだいに拡大し隆起していったため当院皮膚科受診。仙骨部に10×7 cmの巨大な皮膚腫瘍を認め,生検にて扁平上皮癌と診断された。手術不能と判断されたため,当科でweeklyカルボプラチン(AUC 2)+パクリタキセル(30 mg/m2)と2 Gy×24 回の合計48 Gyおよび電子線2 Gy×10 回合計20 Gy の総線量68 Gy 併用による根治的な化学放射線療法を施行した。放射線照射10 Gy 時に臀部蜂窩織炎を起こしたため,次コースからパクリタキセルをS-1 80 mg/body/day に変更し治療を完遂した。化学放射線療法終了直後には病変の縮小を認めたが,かなりの量が残存していた。その後放射線照射部の上下に腫瘍の伸展を認めたため,4 週おきのカルボプラチン(AUC 5)-5-FU(1,000 mg/m2 day 1〜4)を4 コース追加し終了した。以後,外来で経過観察を続けたが長期にわたり腫瘍の進展を認めなかった。初診から39 か月目に菌血症で永眠された。手術不能の皮膚扁平上皮癌に化学放射線療法が有効である可能性が示唆された。
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