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JPY
Abstract
de novo AMLおよびMDS overt leukemia(MDS-OL)の患者から得られた白血病細胞を用い,ABCトランスポーターの一つで薬剤排出機能を有するP-gp,細胞の老化や不死化に関与するテロメレース活性とその責任酵素であるTERT およびテロメア長,増殖関連シグナル蛋白であるSTATs,FLT3 の発現とそのリン酸化について検討した。de novo AML(18例)では,P-gpは11 例,TERTは14 例,STAT3は16 例,STAT5は18 例全例,FLT3は14 例に発現を認めた。一方,MDS-OL(7 例)では,P-gpは3例,TERTは1例,STAT3 は1 例,STAT5 は6 例,FLT3は1 例に発現が認められた。シグナル蛋白のリン酸化は,de novo AMLではSTAT3は14 例中10 例,STAT5は18 例中14 例,FLT3は14 例中10例に認められた。de novo AMLにおいてはSTAT5のリン酸化がP-gp,TERT の発現と相関しており,これら分子の転写に関与していることが示唆された。これに対して,MDS-OL ではSTAT5 は7 例中4 例にリン酸化を認めたが,STAT3 やFLT3のリン酸化は認められなかった。テロメア長はde novo AML で2.7〜6.0 kb まで変動がみられたが,MDS-OL では6 例全例が4〜5 kbの範囲であった。またテロメレース活性は,測定可能であったde novoAMLで5例中4例,MDS-OLで4例中2 例に検出された。MDS-OL とde novo AML では分子病態の違いが示唆され,新規薬剤の開発や分子標的薬の選択において考慮する必要があると考えられた。
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/content/article/0385-0684/40040/471