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TrastuzumabとS-1を中心とした化学療法が著効した腹膜転移を伴うAFP 産生胃癌の1 例
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JPY
Abstract
症例は71 歳,男性。嘔吐の精査で幽門狭窄を伴う進行胃癌と診断され,当科紹介となった。造影CT では膵浸潤,傍大動脈リンパ節転移を認め,血液検査でAFPが1,465.3 ng/mL と高値を示した。切除不能進行胃癌と診断し,胃空腸吻合術を行った。腹腔内全体に著明な腹膜転移を認め,播種巣の病理検査でHER2 が過剰発現を示した。S-1+CDDP+trastuzumabを開始したところ,早期にAFPは7.6 ng/mLと正常化した。その後,S状結腸狭窄に対し人工肛門造設術を施行。以後S-1+DOC+trastuzumabを行い,狭窄が改善したため人工肛門閉鎖術を施行した。腹腔内に播種巣はみられず,瘢痕を認めるのみであった。治療開始後8 か月経過した現在は,外来でS-1+trastuzumab を行っている。腹膜転移陽性胃癌,AFP 産生胃癌はともに予後不良とされるが,今回われわれはS-1 とtrastuzumab を用いた化学療法が著効した1 例を経験したため報告する。
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/content/article/0385-0684/40040/511