S-1/CDDP による術前補助化学療法で縮小手術が可能となり巨大リンパ節転移が組織学的CR となったことを確認できた進行胃癌の1 例

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症例は53 歳,男性。上部消化管内視鏡で胃体中部に胃癌を認め,腹部CT 上最大径72 mm の巨大なリンパ節転移をNo. 3 に認めた。さらにNo. 11pの転移リンパ節は脾動脈に浸潤していた。cT4aN2M0,Stage ⅢBと診断し,術前補助化学療法としてS-1/CDDPを施行した。2 コース終了後,画像診断上有意な転移リンパ節と原発巣の縮小(cPR)を得られたため,D2 郭清を伴う胃全摘術および脾摘出術を施行した。No. 11p の転移リンパ節は脾動脈から剥離可能で膵体尾部は温存できた。摘出標本では肉眼的には潰瘍が残存しており,いわゆるT3(SS)とみえたが,病理所見ではすべてのリンパ節には癌の遺残は認めず,胃病変でも胃の粘膜に極少数の遺残を認めるのみで,術後病理診断はpT1aN0M0,StageⅠAで著明なdown-staging が得られた。S-1/CDDP 併用による術前化学療法は進行胃癌に対する治療戦略として,有用である可能性が示唆された。

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