No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
Paclitaxelによる眼部の有害事象に関する現状調査と早期発見のための後方視的検討
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
われわれは,日常診療におけるpaclitaxel 投与患者の有害事象として視力障害や流涙などが多いことを実感しているため,その発現状況を調査し初期症状,発現時期などを後方視的に検討した。対象患者22 名のうち8 名(36.4%)の患者で,視力低下や流涙などの眼部の有害事象が発現していた。そのうち3 名(13.6%)については,眼科医によりpaclitaxelとの因果関係が否定できないと診断された。眼部の有害事象が発現した患者群は発現しなかった患者群に比較して,眼疾患の既往または合併のある患者の頻度が有意に高かった。また,眼部の有害事象の発現時期については一定の傾向を示さなかった。本検討から,paclitaxel 投与時における眼部の有害事象は初期症状として視力低下や流涙の訴えが多く,眼疾患の既往または合併を有する患者に対してより注意が必要であることが示唆された。paclitaxel の眼部の有害事象は,骨髄抑制や末梢神経障害などとともに注意すべき有害事象の一つである可能性が示された。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/40060/819