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Cetuximab投与時のマグネシウム早期投与の有効性における後視的検討
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JPY
Abstract
進行・再発の結腸・直腸癌患者へのcetuximab 投与における有害事象として,低Mg血症が高頻度に認められる。従来,低Mg 血症に対する予防法はなく,重症の低Mg血症が発症すると治療の中止を余儀なくされる。今回,cetuximab を投与した進行・再発の結腸・直腸癌患者を対象に,低Mg血症の頻度と発症時期を検討した。また低Mg 血症に対して早期より予防的にMg 製剤を投与する院内マニュアルを策定し,その有用性を検討した。2008 年10 月〜2010 年11 月にcetuximabを投与した15 症例を対象に調査を行った。低Mg 血症(Grade 1)の発現時期は平均7.5±4.8 週であり,血清Mg 値の低下がみられた患者は15 例中13 例と高頻度に認められた。重症度別では,Grade 1 が11 例,Grade 2 が1 例,Grade 3 が1例であった。なお2009 年11 月の院内マニュアル策定以降は,Grade 2 以上の低Mg 血症は認められなかった。以上より,低Mg 血症は高頻度に認められること,また定期的な血清Mg 値の測定ならびに早期のMg 製剤補充により低Mg 血症の重症化を回避する可能性が示唆された。
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/content/article/0385-0684/40070/897