Stage Ⅳ(P1CY1)の進行胃癌に対して姑息的幽門側胃切除術を施行後5年間QOL を保ちつつ外来化学療法を継続している1 例

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症例は59 歳,男性。主訴は心窩部痛と食思不振。遠隔転移を伴わない胃体部から前庭部に及ぶ4 型進行胃癌(group5 低分化型腺癌)の術前診断で開腹手術を施行した。開腹所見にて横行結腸壁に至る直接浸潤に加えて横行結腸間膜,大網および網嚢内に腹膜播種を認め,そのうちの一つの結節を迅速病理診断に提出したところ低分化型腺癌の診断を得た。また,腹腔洗浄細胞診断も陽性であった。術前の症状の改善を期待して姑息的な幽門側胃切除を施行した。術後にS-1 120 mg/body の内服(2 週間服用後1 週間休薬)を開始し,術後約半年後からは80 mg/body に減量し外来通院を続けていたが,術後約1 年9 か月経過したころより左上腹部腫瘤とともに経口摂取の不良が著明となり,腹部CT上,癌性腹膜炎による胃空腸吻合部狭窄と残胃の著明な拡張などを認めた。そこで,化学療法をweekly paclitaxel(PTX)100 mg/body(週1回3週連続投与後1 週休薬)に変更したところ2 コースごろより症状が著明に改善し,以降術後約5 年経過した現在に至るまで経口摂取および栄養状態良好でかつ日常生活のQOL を保ったまま外来化学療法(43 コース施行中)を継続している。

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