No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
乳癌胃転移,癌性腹膜炎に対しステント留置,ゲムシタビン投与を行いQOL を改善し得た1 例
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
症例は73 歳,女性。左乳癌術後1 年で骨転移を来しホルモン療法を施行していた。術後7 年で心窩部不快感が出現し,内視鏡にて胃皺壁の巨大化と胃角から幽門に及ぶ狭窄を認めた。当初原発胃癌が疑われたが,内視鏡再検,画像所見から乳癌胃転移と診断した。その後,飲水困難となったため消化管ステント留置を行った結果,少量の経口摂取が可能となった。同時期より腫瘍マーカー上昇と黄疸の出現があり,癌性腹膜炎に伴う胆道狭窄と診断した。内視鏡的,経皮的減黄を試みたが施行できず,黄疸増強,腹水増加がみられ,全身療法としてゲムシタビンを投与したところ黄疸は消失,腹水も減少し退院可能となった。乳癌胃転移は経口摂取困難や嘔吐などQOL の低下がみられ,癌性腹膜炎の合併頻度が高く予後不良である。今回,低侵襲な消化管ステント留置により経口摂取が可能となり,その後ゲムシタビン投与が奏効しQOLを改善し得た1 例を経験したため報告する。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/40080/1085