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がん治療における費用対効果(分子標的治療薬を中心に)
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JPY
Abstract
抗がん剤をはじめとする医療技術は医療の進歩に貢献する一方で,医療費増加の主因とみなされている。医療経済評価は,意思決定者に対して医療資源の効率的な利用法についての示唆を与えることができる。医療経済評価では,複数の代替的な診断・治療技術について費用と効果の両面から比較を行う。用いる効果指標の違いにより,費用最小化分析,費用効果分析,費用効用分析,費用便益分析の4 種類に分類される。費用効用分析は費用対効果の効果指標として質調整生存年(QALY)を用いる。QALYは生存年の変化とQOLの変化の両方を統合した指標であり,QOLの変化については死亡を0,完全な健康を1 とする効用値とによって表す。費用効用分析の結果は,評価対象とした複数の医療技術の費用の差をQALYの差で除した「増分費用効果比(ICER)」によって評価する。費用効用分析は様々な病態や治療法を相互比較できるというメリットがあり,分子標的治療薬についても広く利用されている。
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