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JPY
Abstract
ipilimumab(MDX-010,BMS-734016)は活性化T 細胞に発現している負の補助刺激受容体human cytotoxic Tlymphocyte antigen 4(CTLA-4,CD152)に特異的な完全ヒト型免疫グロブリン(IgG1k)である。CTLA-4の阻害は腫瘍に対する免疫応答を増強し,持続的な抗腫瘍効果を発現すると考えられている。実際,ipilimumabはメラノーマを対象とした二つの海外第Ⅲ相試験において,全生存期間の有意な延長を示した。その結果,ipilimumab はメラノーマ患者に対しsurvival benefitを証明した初めての薬剤として2011年に欧米で承認(Yervoy TM)され,現在,世界40 か国以上で実臨床に用いられている。本邦ではメラノーマ,肺癌,胃癌を対象に臨床試験が進行中である。ipilimumabはこれまでに13,000 例以上の癌患者に投与されており,癌に対する免疫療法としての位置付けが確立されつつある。本稿ではipilimumabの作用機序,有効性および安全性の特徴を紹介し,さらに今後の課題などについても述べてみたい。
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