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PAX8 免疫染色が乳癌との鑑別に有用でありTC 療法が著効した子宮頸部低分化型腺癌の1 例
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JPY
Abstract
PAX8は腎臓,甲状腺,ミュラー管由来の臓器の発生段階で不可欠な遺伝子翻訳因子である。また,それらの臓器に発生する腫瘍にも発現することが知られており,組織診断において,その有用性が期待されている。今回,われわれは重複癌との鑑別にPAX8の免疫染色が有用であった子宮頸部腺癌の1 例を経験したので報告する。症例は55 歳,女性。咳嗽および不正出血の訴えがあり,CT,MRI,PET-CT で両側乳腺腫瘤,全身リンパ節腫大,多発する皮下結節,子宮頸部腫瘤を認めた。子宮頸部腫瘤の生検で低分化型腺癌と診断された。乳腺腫瘤の穿刺吸引細胞診で硬癌が考えられたため,重複癌もしくは子宮頸部腺癌の転移を診断するために,子宮頸部腫瘤および乳腺腫瘤についてPAX8 の免疫染色を行った。両者ともにPAX8陽性であったため,子宮頸部腺癌の転移と診断した。TC 療法を行い,partial responseを得た。5 か月後に子宮体部腫瘤を認め手術を施行したが,子宮頸部腺癌は消失しており,新たに発生した子宮体部類内膜腺癌と診断された。TC 療法終了後15 か月経過したが,再発を認めず転移巣も増大なく経過している。
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/content/article/0385-0684/40100/1413