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JPY
Abstract
放射線による発癌は,放射線によるDNA 損傷とその不完全な修復による突然変異による。放射線に特有なDNA 損傷はないが,DNA 二重鎖切断が相対的に高頻度に起こる点が特徴である。中国の高自然放射線地域での疫学調査の結果では,4 mSv/年程度の放射線被曝により末梢血リンパ球の染色体異常頻度が有意に上昇することが明らかになっている。放射線被曝による発癌リスクは臓器・組織により異なり,発癌の潜伏期間に関しても白血病や若年被曝による甲状腺癌と他の固形癌とでは大きく異なる。全身均等被曝した場合に最も発癌の絶対リスクが高いのは白血病ではなく,胃癌,乳癌,結腸癌,肺癌の順であることに注意が必要である。
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/content/article/0385-0684/40110/1446