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Bi-Weekly S-1/Docetaxel療法により治癒切除が可能となった局所進行胃癌の1 例
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JPY
Abstract
初回手術時に非切除となり胃空腸吻合を施行したが,bi-weekly S-1/docetaxel(DS)療法後に根治手術を施行し得た局所進行胃癌の1 例を経験したので報告する。患者は73 歳,男性。胃もたれあり前医を受診,幽門狭窄伴う進行胃癌にて手術目的に紹介された。LMU,Circ,150×80 mm,Type 3,T4a(SE),N2,M0,stage ⅢBの診断で手術を施行した。しかし膵,中結腸動脈に浸潤を認め,Devine gastrojejunostomyを施行した。DS療法13 コース施行後画像上 non-CR/non-PD,ycT4a(SE),N1,M0,stage ⅢB と診断し,初回手術から1 年9か月後再手術を施行した。肉眼的に癌は消失し,迅速診断で断端陰性を確認し,Devineの切離ラインを延長し幽門側胃切除術を施行した。胃内容停滞を認めたが保存的に軽快し術後29 日で退院。病理標本では胃壁は全層で線維化し,粘膜筋板および固有筋層に腫瘍が島状に残存し,LM,10×7 mm,10×2.5 mm,pType 4,pT2(MP),pN0,pM0,CY0,p-stageⅠB であり,化学療法の効果判定はGrade 2 であった。術後S-1 を内服し,術後6 か月の現在無再発生存中である。切除不能と判断されても新規レジメンが奏効した症例では,根治切除可能となることがあることを念頭に置き手術を考慮すべきである。
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/content/article/0385-0684/40110/1533