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切除不能胆囊癌に対し化学療法施行後に切除を施行した1 例
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JPY
Abstract
初診時に切除不能と判断した胆囊癌に対し,化学療法施行後に腫瘍が縮小し切除し得た症例を経験したので報告する。症例は75 歳,女性。黄疸,肝胆道系酵素異常を指摘され前医を受診した。精査にて肝門部の高度リンパ節転移,動脈浸潤,十二指腸浸潤を伴う胆囊癌と診断された。手術不能と判断し,塩酸ゲムシタビン(GEM)単独による化学療法を施行した。19回投与後に腹部CT を撮影したところ,主腫瘍の周囲浸潤の縮小およびリンパ節転移の縮小を認めたため切除を予定した。開腹所見では肝転移が疑われたため肝床切除のみを施行した。術後病理では切除リンパ節および肝結節に悪性腫瘍は認めなかった。一方で,主腫瘍の化学療法の効果はEvans 分類grade I であった。術後補助化学療法としてGEM を再開し,術後17 か月,無再発生存中である。残存癌細胞には癌幹細胞のマーカーであるCD133 が80.9%と高率に陽性であり,癌幹細胞の化学療法耐性との関連が示唆された1 例と考えられた。
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/content/article/0385-0684/40120/1744