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切除不能局所進行膵癌に対しR0 のアジュバント切除を施行し得た1 例
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JPY
Abstract
切除不能膵癌は化学(放射線)療法の適応であるが,良好な治療効果が一定期間得られ,新規病変の出現がない症例に対しては,アジュバント切除を付加することで予後が期待できる。症例は60 歳台,女性。背部痛を主訴に当院を受診し,精査により膵体部癌と診断された。CT で腹腔動脈から総肝動脈,胃十二指腸動脈分岐部にかけて連続する軟部陰影を認め,切除不能と診断し化学放射線療法[S─1+体外照射(計56.0 Gy: 2.0 Gy×28 Fr)その後gemcitabine+S─1 を2 週投与1 週休薬で11 コース]を行った。画像上SD であったが,新規病変を認めず腫瘍マーカーの改善を認めたため,治療開始から10 か月後に腹腔動脈合併尾側膵切除を施行した。病理組織所見では,総肝動脈神経叢にわずかに腫瘍細胞を認めるのみで,病変は広範な線維化により置換されていた。術後S─1 内服を行い,治療開始から17 か月現在無再発生存中である。切除不能膵癌に対し,R0 のアジュバント切除を施行し得た症例を経験したので報告する。
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/content/article/0385-0684/40120/1868