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術前化学放射線療法が有効で根治切除を施行し得た直腸癌の1 例
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JPY
Abstract
直腸癌に対する術前化学放射線療法(CRT)が欧米では標準的治療に位置付けられているが,本邦ではTME あるいはTSME+側方郭清が標準的に行われており,生存率が良好で局所再発率も低く,術前CRT は積極的には行われていない。今回われわれは,進行直腸癌に対して術前CRT を施行。主病巣と転移リンパ節の縮小が認められ,根治切除ができた症例を経験したので報告する。症例は47 歳,男性。Ra から口側へと続く全周性の直腸癌の患者。CT 検査で腫瘍と周囲転移リンパ節が骨盤内に充満しており,術後遺残再発の心配があった。そのため術前化学療法としてFOLFOX4 を前医にて施行。しかし病態にはほとんど変化がなく当科紹介。放射線療法にcapecitabine を併用するCRT を施行。主病巣,転移リンパ節ともに縮小した。放射線照射終了後1 か月に手術を施行。直腸Rb に1 か所壁内転移が認められ(術中迅速診で確認),腹会陰式直腸切断術を施行。病理結果は直腸癌,RaRsS,5 型,4/5 周,11×5 cm,中分化管状腺癌,SE,ly2,v3,n1,PM0,DM0,P0,H0,M0,Stage IIIA。K─ras WT,EGFR 蛋白発現陽性。CRT の効果はGrade 1a であった。進行直腸癌の治療法画一化のため,本邦での大規模なRCT の結果が望まれる。
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/content/article/0385-0684/40120/1987