No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
症例は62 歳,男性。左臀部痛を主訴に近医を受診し,仙骨腫瘍と診断された。当院を紹介受診し,下部消化管内視鏡検査にて直腸癌を認め,骨生検にて直腸癌の仙骨転移と診断した。原発巣からの出血や通過障害はなく,他臓器に転移を認めなかった。まず,原発巣も含めた照射野で仙骨転移に対する緩和的放射線療法(40 Gy)を施行し,ゾレドロネート投与も併用した。疼痛の軽減とともに原発巣と転移巣の縮小を認めた。原発巣の進行がコントロールされているため,FOLFIRI+cetuximab療法を開始した。仙骨転移はCT 上消失し,PET─CT ではFDG の集積が消失した。原発巣は縮小し平坦化したが,生検で癌の遺残を確認した。大腸癌の骨転移頻度は,臨床的には8.6~10.7%と報告されているが,単独転移はまれである。今回われわれは,直腸癌単独仙骨転移症例に対し化学放射線治療および全身化学療法が著効した症例を経験したので報告する。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/40120/1999