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食道癌の化学放射線療法中に放射線性肺臓炎を来した5 例の治療経験
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JPY
Abstract
食道癌に対する化学放射線療法(chemoradiotherapy: CRT)は,局所進行症例だけでなく切除可能例にも有効な治療法である。CRT に関連した有害事象の一つである放射線性肺臓炎(radiation pneumonitis: RP)は,重篤な経過をたどることがあり注意を要する。今回われわれは,CRT 後に発症し,重症化した5 例のRP を経験したので報告する。患者はすべて男性で,平均年齢は72(66~76)歳であった。食道癌の病期はStage I,II,IVa がそれぞれ1,2,2 例であった。総放射線照射量の平均値は 51.8( 43.4~61.4)Gy であった。初発症状は発熱 4 例,血中CRP 高値が 1 例で,咳嗽や呼吸困難などの呼吸器症状で発症したものは認めなかった。診断時期は放射線終了から平均6.8(1~18)日で,全例胸部CT 検査にてRP と診断された。5 例中4 例は人工呼吸器による集中治療が必要となり,全例にステロイドパルス治療が施行された。2 例は軽快したが,3 例は死亡した(1 例は多臓器不全,2 例は呼吸不全で死亡)。食道癌に対するCRT 施行中に発熱やCRP の上昇を認めた場合,RP を念頭に置くことが重要である。
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/content/article/0385-0684/40120/2139