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5─FU/CDDP による術前化学療法で完全寛解が得られ根治切除し得た食道扁平上皮癌の1 例
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JPY
Abstract
症例は70 歳台,女性。嚥下時つかえ感を主訴に当センター紹介受診。精査の結果,食道癌Lt,T3N1(#106recL)M0,cStage III の診断に対し,術前化学療法5─FU/CDDP 療法2 コース施行。術前化学療法後の上部消化管内視鏡検査では,原発巣は瘢痕化しており粘膜面に明らかな悪性所見は認めなかった。CT 検査では原発巣の食道壁の肥厚は消失しており,#106recLも縮小。手術は右開胸開腹食道亜全摘,胸骨後胃管再建,頸部吻合術を施行。新鮮摘出標本において病変は指摘できず,病理結果では主病巣は瘢痕化しており,瘢痕に一致して筋板を越える食道全層の線維化が認められた。化学療法効果判定は,原発巣,リンパ節ともにEF grade 3 であった。当センターにおいて2010 年5 月~2012 年12 月までに5─FU/CDDP による術前化学療法を施行した49 例のうち,EF grade 0/1a/1b/2/3 症例はそれぞれ3/19/10/16/1 例であり,grade 3 は本例のみであった。今回われわれは,5─FU/CDDP を用いた術前化学療法で完全寛解が得られ,根治切除し得た貴重な症例を経験した。
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/content/article/0385-0684/40120/2146