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腹腔鏡下胃全摘術におけるReduced Port Surgery の手術成績
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JPY
Abstract
目的: 当科では,近年の単孔式手術の技術を応用しreduced port surgery(RPS)に積極的に取り組んでいる。当科でのlaparoscopy─assisted total gastrectomy(LATG)にて,従来のLATG とRPS LATG について周術期の成績につき比較検討する。対象: 2009 年4 月~2012 年2 月までに多孔式LATG を行った16 例(多孔式群)および2012 年2 月~11 月までにreduced port にて行った12 例(RPS 群)。ポートおよび手術: 当初5 ポートに吻合操作用に上腹部の小開腹を加えていたが,徐々にポート数を減らし,現在では臍部のマルチアクセスポートに5 mm ポートを2 か所加えたRPS にて手術を行っている。再建は,全例食道空腸吻合に経口アンビル(OrVilTM)を用いたRoux─en─Y 再建にて行っている。結果: 平均手術時間は多孔式群333 分,RPS 群370 分,平均在院日数は多孔式群23 日,RPS 群17 日であった。周術期合併症としては術死および術後在院死0 例,縫合不全を多孔式群2 例,RPS 群で膵液瘻2 例,後出血に対する再手術を1 例認めた。また,逆流性食道炎をRPS 群に1 例,吻合部狭窄を多孔式群,RPS 群ともに4 例認めた。吻合部狭窄は数回の内視鏡的処置にて全例軽快し,長期的に処置を必要とした症例はなかった。考察: 当科で行っているLATG において,古典的な多孔式の手術とマルチアクセスポートを用いたRPS についてその治療成績を比較したが,縫合不全などの合併症の増加は認めず十分に認容性のある手術と考えられた。
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/content/article/0385-0684/40120/2295