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JPY
Abstract
がんが治癒した,あるいはがんと共生しているストーマ保有者は「セルフケアの確立」,「ストーマ合併症への対応」,「ストーマの受容」という三つの課題がよい相互関係の上に達成されて,身体的にも精神的にも安定した状態が保たれている。しかし,がん治療期には化学療法や放射線療法によって起こるストーマの合併症,有害事象からくるセルフケア困難などによって,がん進行期には全身状態の低下や進行がんの症状からくる深刻なストーマ合併症を抱えることによって,その安定状態が崩れる危険性がある。この危機的状態に対応するために,がん治療期ではストーマスキンケアを駆使して合併症であるストーマ周囲の皮膚障害に対応し,また手足症候群などの有害事象には障害をカバーするような操作のしやすい装具を多様な種類のストーマ装具のなかから選択する。がん進行期では,3 大合併症であるストーマ静脈瘤,ストーマ脱出,ストーマ傍ヘルニアについて,これらが悪化し全身状態と日常生活に大きく影響することのないように,身体の安全を第一としたケアを行う。ストーマを保有するがんサバイバーにとって,これらの課題を生涯的にサポートするストーマ外来や,専門性の高いセルフケア支援を行う皮膚・排泄ケア認定看護師の存在は非常に重要である。
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/content/article/0385-0684/41010/11