No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
日本では,癌患者の性機能障害に対する治療はさほど積極的には行われていない。特に勃起障害を来す可能性のある癌手術においても,十分な対策がなされているとはいい難い。前立腺癌,膀胱癌,大腸癌などの骨盤内手術では,勃起神経が損傷されると勃起障害を来す。また,癌に罹患した患者は精神的ストレスにより性的な興味を失い,性行為を楽しむ余裕もなくなることが多い。さらに,膀胱や直腸手術後の人工肛門や尿路変向に伴う体の変化,ストーマの存在は性的接触をためらわせる要因となる。医療従事者は癌患者の性の問題についても積極的に取り組み,サポートしていく必要がある。勃起障害の治療には勃起障害治療薬の投与,血管作動薬の陰茎海綿体注射,陰圧式勃起補助具などがあり,状況に応じて使用する。勃起障害の治療の目的は,満足のいく性的関係を回復することであり,癌を克服した後にこのような関係性をパートナーとともに築くよう全力を尽くすべきである。癌克服後の人生を自信をもって生活していく上でも重要である。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/41010/20