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JPY
Abstract
血管新生は腫瘍の発育において重要な役割を担っており,血管新生を阻害することは腫瘍に対する治療戦略の一つと考えられている。VEGF 経路,Notch 経路,integrin 経路などの多くのシグナル経路が複雑に関連しながら血管新生は起こり,VEGF 経路は血管新生において中心的な役割を担っている。bevacizumab(Bev)はVEGF-Aに特異的なヒト化モノクローナル抗体である。ECOG4599,AVAiLの二つの大規模第Ⅲ相試験の結果,化学療法にBevを併用することで,非扁平上皮非小細胞肺癌患者の予後が改善することが示された。これらの結果を受けてBevは,進行非扁平上皮非小細胞肺癌に対する初回治療として,わが国で唯一承認されている血管新生阻害剤となった。現在,非小細胞肺癌において多くの血管新生阻害剤が開発されており,これらの薬剤はリガンドと結合することで,または受容体のチロシンキナーゼ活性を阻害することで抗腫瘍効果を発揮する。しかしながら,現時点では全生存期間を有意に延長した薬剤は,Bevを除いて存在しない。この稿では主にBev の第Ⅲ相試験について述べ,一部,新規血管新生阻害剤についても記載する。
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/content/article/0385-0684/41020/162