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JPY
Abstract
腎細胞癌(RCC)で組織型として最も多いタイプの淡明細胞型腎細胞癌(clear cell renal cell carcinoma:ccRCC)は血管が豊富であり,von Hippel-Lindau 病の原因遺伝子であるVHL 遺伝子が高頻度に異常を来している。これはHIF-a の蓄積と,血管新生に関係する標的遺伝子の活性化につながり,血管豊富な腫瘍が形成されるためである。現在,サイトカインが標準治療であった時代以降に分子標的薬として有用性が示された薬剤のうち,sorafenib,sunitinib,axitinib,pazopanibはいずれも血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)の阻害作用をもっている。bevacizumab はVEGF に対する抗体であり,mTOR 阻害薬であるeverolimus やtemsirolimus もmTOR の阻害をとおして血管新生阻害作用があると考えられている。このように,現時点でのccRCC 薬物治療の主役は血管新生阻害薬であるといえる。しかし,これらの治療では完全奏効が得られるとしても,その頻度は極めて低く,奏効期間も十分長いとはいえず,血管新生阻害以外の機序をもち,かつ有効性を示す薬剤の開発が期待されている。
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/content/article/0385-0684/41020/172