No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
進行肝細胞癌に対する微粉末化シスプラチン製剤による肝動注化学療法の治療成績
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
進行肝細胞癌に対する微粉末化シスプラチン製剤(動注用アイエーコール(R))による肝動注化学療法(transarterialinfusion chemotherapy: TAI)の有用性が示唆されているが,多数例を検討した報告は少ない。今回われわれは,アイエーコールを用いた肝動注化学療法の治療成績を検討したので報告する。2006 年1 月〜2012年3 月までの間に,当院でアイエーコールによるTAIを施行した123症例の進行肝細胞癌を対象とした。65 mg/m2にてアイエーコールを栄養血管に動注した。腫瘍が増大するまで,もしくは認容できない副作用が出現するまで,4〜8 週間ごとに治療を行った。CR 4 例(3.2%),PR15例(12.0%),SD 40 例(32.2%),PD が64 例(52.4%)であった。奏効例(CR+PR)は,非奏効例(SD+PD)と比較して累積生存率が有意に良好であった(p<0.05)。非奏効例の生存期間の中央値は10.6 か月であったのに対して,奏効例では23.8か月と良好であった。多変量解析にて,生存に寄与する因子として治療効果(奏効例),背景肝疾患の成因(非C 型),Child-Pugh 分類(grade A)とPIVKA-Ⅱ低値が抽出された。重篤な副作用は認められなかった。アイエーコールによるTAIは,進行肝細胞癌に対して試みるべき治療法と考えられた。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/41020/205