No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
Bevacizumab投与中に気胸を発症した乳癌の1 例
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
症例は62 歳,女性。右乳房腫瘤を主訴に来院。精査の結果,右乳癌T4bN3bM1(lung),stageⅣと診断した。局所コントロール目的の右乳房切除術後,anthracycline,taxaneを含む計9 レジメンの化学療法を行った。しかし,徐々に進行を認めたため,bevacizumab+paclitaxel併用療法を施行した。フォローアップのCT 検査上,多発肺転移の充実性腫瘤は,空洞化を伴って縮小を認めた。しかし,投与開始8 か月後,左側気胸を認めた。気胸の原因については明らかではないが,CT検査にてbevacizumabによって空洞化した肺転移巣と関連のある可能性が示唆された。幸い本症例は,胸腔ドレーンの留置と胸膜癒着療法により軽快したが,場合によっては呼吸不全から全身状態悪化や抗癌剤投与の遅れに伴う病状進行を招く危険もある。頻度はまれであるが,bevacizumab投与中に空洞化する乳癌肺転移は,気胸の可能性も念頭に置きながら治療する必要があると思われた。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/41020/233