No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
腎機能低下の有無による多発性骨髄腫患者に対するゾレドロン酸投与の生命予後への影響
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
ゾレドロン酸(ZA)は,多発性骨髄腫(MM)患者において抗腫瘍効果を有するとの報告がある一方で,腎機能障害のある患者にはクレアチニン・クリアランス(Ccr)に応じて投与量を設定しなければならない薬剤である。しかし,MM 患者に対するZA 投与の生命予後への影響について,腎機能低下の有無により違いがみられるかについての報告はみられないため,レトロスペクティブに調査した。ZAを投与されたMM患者を対象とし,ZA 初回投与前のCcrが 60 mL/min 以上(正常群)と 60 mL/min未満(低下群)の 2 群に分け,比較検討した。対象患者は78(正常群39,低下群39)例であった。正常群では低下群より有意にZAの初回投与量が多く(p<0.001),若年齢(p<0.001),血清中b2-M低値(p<0.001),造血幹細胞移植歴を多く有していた(p<0.001)。また,転帰が明らかな患者(正常群31 例,低下群27 例)を対象に生存率を比較したところ,両群において有意差は認められなかった(p=0.251)。したがって,ZA が投与されたMM患者の生存率は,腎機能低下の有無により差がみられない可能性が示唆された。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/41040/461