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樹状細胞がんワクチン療法をめざした脂肪組織由来幹細胞からのiPS 細胞の樹立
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JPY
Abstract
近年,幹細胞を用いた再生医療の研究が精力的に進められており,腫瘍免疫の分野でも幹細胞からがんワクチン療法において重要な役割を果たす樹状細胞を分化誘導させる研究が行われている。臨床応用のためには治療に使用可能な幹細胞の獲得が重要と考えられるが,近年体細胞に多能性遺伝子を導入し多分化能を有する細胞を獲得するiPS 細胞の研究が進められている。生体の脂肪組織には幹細胞[脂肪組織由来幹細胞(adipose-derived stem cell: ADSC)]が認められると報告されている。ADSCから樹状細胞へ分化誘導を行い,がんワクチンとして使用する新規樹状細胞がんワクチン療法を将来的な目標とし,その基礎的検討として今回ADSCからiPS 細胞の分化誘導を行い,樹状細胞誘導の細胞源とすることが可能かについて検討した。脂肪組織由来幹細胞株(ADSC)に多能性遺伝子(OCT3/4,KLF4,SOX2,L-MYC,LIN28,p53-shRNA)を持つプラスミドをエレクトロポレーションにて導入し,その後幹細胞の培養を行った。培養の結果,ADSCのiPS 細胞化を示唆するコロニーが出現し,そのコロニーを採取後RT-PCRにてmRNAの発現を測定したところ,遺伝子導入された細胞のゲノム上OCT3/4,KLF4,SOX2,L-MYC,LIN28が活性化されており,ADSCより iPS 細胞が誘導されていることが確認された。iPS 細胞より樹状細胞の誘導方法はすでに報告されており,本研究の結果よりADSCが樹状細胞誘導の細胞源と成り得る可能性が示唆された。
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/content/article/0385-0684/41040/467