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化学療法後に根治切除を行った腹膜播種を伴う根治切除不能あるいは切除困難な進行・再発大腸癌症例の検討
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JPY
Abstract
当院で2006〜2012年に根治切除不能または切除困難な進行・再発大腸癌として化学療法が導入された209 例中,根治切除が可能となった症例は10 例であった。そのうち,化学療法開始時に腹膜播種が存在した症例は5 例であった。原発巣根治切除後の腹膜再発の1 例を除き,4 例は原発巣切除時に腹膜播種が存在し同時性肝転移を伴っていた。化学療法導入後に肝転移切除・腹膜播種切除が行われた。腹膜再発の1 例を除き,4 例は術前画像診断でP0となっていた。手術時所見は3 例で腹膜播種が消失し,1 例はP2 であった。腹膜再発の1 例は画像診断どおり1 か所の腹膜再発であった。腹膜播種がCR となって消失していた3 例中1 例は他臓器転移が出現したが,3 例とも腹膜再発は認めていない。一方,P2であった症例は術後9 か月目に腹膜再発と肺転移を来した。大腸癌診断時からの生存期間は31〜83か月で,全例生存中である。多剤併用化学療法により,腹膜播種が消失し根治切除手術可能となる症例が存在することが明らかとなった。
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/content/article/0385-0684/41050/595