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ハイリスクグループ(高齢者・合併症を有する患者)に対するG-CSF使用,放射線併用時の注意点およびG-CSFの有害反応
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JPY
Abstract
癌化学療法において,好中球減少に伴う合併症は重要な用量規定毒性(dose limiting toxicity: DLT)である。好中球減少時に発熱を伴った場合(発熱性好中球減少症: FN),適切な抗菌薬投与が速やかに実施されないと重症化し致死的状態になることはまれではない。FN の発症および重症化のリスクは,疾患,化学療法レジメン,患者側のリスク因子,治療目的により異なる。悪性リンパ腫は化学療法により治癒の期待できる疾患である。標準治療であるR-CHOP療法時のFN の発症率は20%近い。65歳以上の高齢者悪性リンパ腫に対して治癒ならびに高いquality of life(QOL)をめざす化学療法を行う場合は,G-CSF の一次予防的投与は推奨されている。また,年齢以外でも個々の患者でFN 発症の可能性が高い因子をもつ場合には,G-CSF の一次予防的投与は考慮されるべきである。一方,放射線同時併用化学療法時,特に縦隔領域が照射内に含まれる場合はG-CSFを投与することは推奨されない。G-CSFにより臨床的に問題となる有害反応は少なく忍容性にたいへん優れるが,重篤なものも報告されているので投与中の経過には十分注意をする必要がある。2013 年にG-CSF 適正使用ガイドラインが発刊された。これを基に,上記の問題点について考察した。
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