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JPY
Abstract
患者に薬を投与する医療従事者の薬品被曝については,これまでほとんど関心が払われてきていない。すべての薬は患者だけでなく,医療従事者にも害をもたらす可能性をもっている。また,非常に低濃度であっても,取り扱う際や周辺で作業をする医療従事者に健康被害をもたらす薬があることもわかっている。さらに,安全対策を行っていたにもかかわらず,危険な薬品を取り扱ったり投与したりする医療従事者の尿から少量の薬品が検知されており,また取扱いガイドラインに沿っていても周辺汚染が起こり得るということが,患者の世話を行う周辺の調査で報告されている。日本病院薬剤師会の学術第7 小委員会は,「抗がん薬安全取り扱いに関する指針の作成に向けた調査・研究」を策定した。このガイドラインは,危険な薬の取り扱い方法をまとめたものとして確立されてはいるが,いくつかの汚染調査報告では遵守が難しいとの指摘もある。最近,薬物製剤時の周辺汚染を低減するための,クローズドシステム装置が上市された。しかし,クローズドシステムは高額であること,アンプルのようにデバイスが使用できない製品があることから十分に普及していない。さらに,その危険性薬物を不活性化させるという意識がないのも原因である。つまり,汚染された表面を清潔に保つだけではなく,抗がん薬による周辺汚染を防ぐ努力が重要である。
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/content/article/0385-0684/41080/923